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 キャリアアップ助成金(正規転換コース)の新要件についての解説

 多くの企業で活用が進んでいる「キャリアアップ助成金」の正社員化コースについて、「平成30年4月」より制度の変更があった点につい

 て、当事務所のクライアント企業対応でも多くの疑問・質問を頂いています。

​ [この要件が分かりにくい理由]

 変更点はいわゆる「5%昇給要件」と呼ばれて簡単に表現すれば、転換前6カ月間の賃金額に対して、5%を昇給させる必要があります。

 実際には様々なパターンが存在しているのと、5%昇給に含んで良い手当と除外する手当が分かりにくいので、申請前に必ず点検を、

 おこなうことをお勧めしております。

 [転換と申請スケジュール]

 H29 10月1日に有期雇用契約で入社をした場合→最短のスケジュールでの転換日付は、H30 4月1日となり新制度対象者となります。

 新制度対象者は「5%昇給」が必要となるので、次のいずれかのパターンで要件をクリアする必要があります。

 

 ※便宜上、賃金の締切日は当月末日・支給日は翌月20日とします。 所定労働日数20日・所定労働時間数160時間 とします。

 

 ※転換前6カ月の賃金総額を「X1」 転換後6カ月を「X2」とします。 

 

 (ア)時給→月給(諸手当有)のケース

 

 時給1000円の有期雇用契約(アルバイト)で入社をしたAさんが、正社員転換をした場合

 

  ★転換後の労働条件

 

 (例)基本給170,000円(固定)+資格手当20,000円(固定)+営業歩合30,000円(変動)+通勤手当10,000(固定)

 ※実はこのケースは要注意で、まず第一に点検すべき項目は「基本給」です。

 正社員転換前の時給額は「1000円」です。正社員転換後の基本給を時給換算した額は「170,000円/160時間≒1062.5円」です。

 従いまして、「時給1000円×1.05≦1062.5円」となるので第一の基準はクリアです。

 基本給のみで、比較することがあまり知られていないので、

 [点検]

 

 

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